2014年6月 のアーカイブ

トライやるウィーク

2014年6月18日 水曜日

皆様お久しぶりです。院長の戸谷です。

プライベートでなかなか忙しく、更新が滞ってしまいました。こんな私でもついに結婚できたのが自分でも驚きですが、患者さんからの驚く声は「ついにですか!」ではなく「まだしていなかったんですか!?」です。(笑)
酒好きの私にワインやいろいろお祝いを頂き、深く感謝です。

さて、今年で4回目になるトライやるウィークが終わりました。皆様にご協力いただき、ありがとうございました。
患者様も学生さんに「僕、将来医療の道に進みたいの?頑張ってね」とか、いろいろ話題が盛り上がったみたいです。

ふと、中学時代からの友人(医療関係者ではない)から、「トライやるウィーク?どうしてそんなもの、受け入れているんだ?」と質問がありました。
患者様も、もしかしたらそのような疑問をお持ちになるかもしれません。せっかくなので、受け入ている理由を申し上げます。

例えば田舎であるとか、特殊な職種であるとかで「跡継ぎがなかなか来ない」とかいった場合、「将来この仕事に興味を持つような学生がいつか来るかもしれない」という可能性がありますが、歯科ではあまり関係ありません。
「広告効果」も、そもそも当該学生さんやその親御さんも、かかりつけの歯科医院と良好な信頼関係が築けている場合、そのまま継続して治療を受けるのがベストなので、基本的に広告効果はないはずです。そもそも広告効果のみを期待するのでは、以下に述べる理由でトライやるウィークを受け入れるメリットはないと思います。

私の診療所だけでなく、他職場で受け入れている施設でも同様かと思いますが、学生さん達に付き添うため、いつもより多くのスタッフに出勤をお願いしています。(人件費がかかる)
当院では、外注の歯科技工士さんにもお願いして、「かぶせもの」の製作過程の見学や実習も行っています。
ついでにお口に入れる歯科用金属で記念品を作ってのプレゼント、技工士さんへのお礼や、最終日の食事会の出費も含めると、ウン万の支出になるでしょう。
また、患者さん(他職場ではお客さん)との間でトラブルやミスが出たため、次年度からの受け入れを断っている状況もチラホラ聞きます。

一見メリットが少なく、まさに職場のボランティアに見える状況に、友人も「どうして?」との疑問です。

私はこの取り組みは、大げさな表現かもしれませんが、「その学生さんの将来」に役立つだけでなく、「日本社会の利益」や「国益」に繋がるのではないかと思っています。
少しでも実社会の仕事に触れる事で、「へ~、こんな感じなんだ」「かぶせモノってこんな感じでできるんだ」「テレビでみている『縫合』ってこんな感じなんだ」とか、少しでも知的好奇心をくすぐられ、本当に興味のある仕事に邁進できる一助になるかもしれません。外から見ていること、テレビで見ている事と、実際は大きく違います。仕事で一番大事なのは、モチベーションの維持だと考えます。

真の興味や好奇心の先には、IPS細胞のような発見があるかもしれません。こんなノーベル賞レベルじゃなくても、素晴らしいケーキを作るパティシエになって多くの人に感動を与えたり、凄い機械や仕組みをあみだし、社会に貢献する…。
それは最終的には、我々に返ってくるのです。つまりこのトライやるウイークの受け入れは、そのための「投資」に他なりません。

私が老いてこの仕事の第一線から離れた時、トライやるウィークの学生さんが、この社会を引っ張る最前線で奮闘しているはずです。
そして彼らのお世話になるでしょう。その時日本社会を背負う彼らが、より大きく羽ばたき引っ張ってほしい。だから今、私がしてあげられることをしてあげたい、それがこのトライやるウィークを受け入れている理由です。
だから私は歯科以外の事も、可能な限り解説したりするように心がけています。

トライやるウィークを検討されている事業者の方は、ぜひ彼らのため、そして将来の自分たちのためにも、前向きな検討をお願いします。
ちなみに当院では「見学」「治療の流れ」「補助の仕事」「履歴書の書き方(大学生になってアルバイトになり必要で、これがどれほど大きな意味を持つか)」「人工粘膜を使った縫合実習」「歯科技工士さんの仕事を体験、見学」が内容になります。

こちらの都合・考えで実施するトライやるウィークに理解を示し、ご協力していただける患者様に、重ね重ね感謝申し上げます。