一部報道機関にありました「歯科医療機器の使いまわし」について

お久しぶりです。院長の戸谷です。多忙のため、しばらく投稿が滞っておりました。
その間に、新聞等(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170927-00050010-yomidr-sctch)で報道されました「歯科医療機器の使い回し」について、当院での取り組みを報告いたします。

この報道はわかりやすく解説いたしますと、「治療時に使う機材を、患者さんごとに滅菌や消毒をしていないのではないか、もしくは不十分ではないか」というものです。特に患者さんの口の中に入れ、かつ血液に汚染される可能性があるものを、他の患者さんに滅菌・消毒が不十分なままに使用しているのではないか?ということです。

当院での取り組みを報告しておきます。当院では注射針やメスに関してはディスポーザブル、問題となっている切削道具であるタービンは10個以上常備し、患者さん毎に高圧滅菌機(オートクレープ)やオイルライザー(高温オイルによる消毒:http://www.sedent.co.jp/data_files/view/74/mode:inline)を使用しております。その他にも業務用オゾン消毒機器(http://www.ohnit.co.jp/product/GWD-1000FR/index.html)も使用して衛生管理には最大限の注意を払っています。

そもそも患者さんは必ずしも感染性の持病を必ずこちらに申告するとは限りません。勿論申告していただかなかければ困る訳で、問診票にも記載する部分があります。特段手立てを講じない場合、未申告は他の患者さんに感染(水平感染)するリスクが高くなるのは当然です。ですので、一応未申告の場合でも問題がないよう、それを前提に消毒滅菌システムを構築することは大事です。
もちろん本当に完全を目指す場合は、外科手術の手術室になってしまい、そのように準備しなければなりません。患者さんさんの治療の度に服も着替えなければなりませんし、部屋も陽圧にして中から外に常に空気が出ていくような仕組みが必要で1日数人の患者さんしか診られないでしょう。

ですので、どこかで線引きしなければならず、そこに診療所の考え方や良心が問われる訳です。
当院におきましては以前から上述の通りで、今回の報道を行われてすぐに院内に下記画像のような取り組みを掲示しております。こちらにも掲載いたしますので、ご参考ください。